「星の王子さま」をご視聴頂きまして誠にありがとうございます。

夏休みスペシャル
世界の名作2作品同時配信
「星の王子さま」をご視聴頂き誠に有難うございます。

2022年6月11日梅若能楽学院会館で公演時に撮影したものです。
この公演及びこの配信は、
文化庁AFF2に採択されました。
能楽堂スタイルの星の王子さまはいかがでしたでしょうか?

~大切なことは目には見えない
        心の目でみなくちゃ~

砂漠が美しいのは何処かに井戸をかくしてるからだよ

家でも星でも砂漠でも、その美しいところは目には見えない。

王子さまの寝顔をみると涙が出てるほどうれしいのは、王子さまが、一輪の花をいつまでも忘れずにいるからなんだ。

サン=テグジュペリはその高貴な心の奥に皆んなにとっての宝をもっていた。
(詩人のレオン=ポール・ファルグ)

サン=テグジュペリの生涯を見てみると、星の王子さまの読者にとって彼自身が星の王子さまだったとしか思えない件がたくさんあります。その一つ子供時代には、想像力に富み我が強く、何があっても目的を遂げたから、金髪の巻き毛のせいばかりでなく、太陽王と呼ばれていた。

自分の事を童話に遺して、最後はそのお話のように、空のどこかに消息をたった。50年程経って、彼が身につけていたブレスレットと、機体の残骸は見つかったが、遺骨は見つかっていない。

じぶんたちがなにがほしいのか、わからずにいるんだ。だけどさがしてるものは、たった一つのバラの花の中にだって、少しの水にだってあるんだがなあ…..

自分の中の眠ってる宝物を見いだすことそれが宮沢賢治さんの本当の幸いであり、サン=テグジュペリの目には見えない大切なことなのかも知れない。

サン=テグジュペリは心の奥に皆んなにとっての宝をもっていたから、何度危険な目に遭おうと飛行機に乗って空を飛んだでしょう。何故危険な目にわざわざ遭いに行こうとするのかわからなかったのですが、そういう時にこそ何か不思議な事がおこったり、こころの宝物に気付けたりするからなのではとそう思えてなりません。
今、世の中は次々と大変な事が起こってますが、こういう時にこそ人は良い方に変わっていけるのではと、 また、この作品がその一助となれたらと願ってます。


制作 川北裕子


サン=テグジュペリの生涯

生年月日   1900年6月29日
没年月日1944年7月31日
出生地フランス共和国リヨン
国籍フランス
享年44歳
職業パイロット 小説家
名言愛は、
互いに見つめあうことではなく、ともに同じ方向を見つめることである

1900年 アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ
     は第3子(長男)として生まれる 5人兄妹

1904年 父死去。
  子供時代をその広大な庭園をもつサン=
モーリス=ド=レマンスの城館やラ・モ
ールの城館で過ごす

1912年 初めて飛行機に乗る
1917年 弟死去
1919年 海軍兵学校不合格となり、パリ美術学校
建築科に入学
1921年 航空隊に入隊(義務兵役)。民間飛行免許
取得
1923年 退役後タイル会社トラック販売会社等を
経験
1926年 航空郵便会社に入社 短編小説「飛行
     士」執筆
1927年 サハラ砂漠のキャップ・ジュビリーに飛
行場主任として赴任
1929年 フランスに帰国。「南方郵便機」刊行
 アエロボスタル社の支配人としてアルゼ
ンチンに赴任
1930年 アンデス山脈に不時着した友人ギヨメの
捜索・救出
1931年 フランス帰国 コンスエロ・スンシンと
結婚「夜間飛行」がフェミナ賞を受賞
1933年 水上飛行機のテスト飛行中に事故
1934年 エール・フランス社宣伝部に勤務
1935年 愛機シムーン機を購入 パリ〜サイゴ
ン夜間飛行の新記録に挑戦するが、リビ
ア砂漠で、墜落。
その時の手記。二人の男にゆっくりと近
    づいてくる死、疑念。
「あなた方の苦しみを別にすれば、心残
りは何もない.結局私は最高の分け前に
預かったのだ.もし戻れたとしても、同
じことを繰り返すだろう。わたしは生き
たいのだ。」
1939年 「人間の大地」刊行アカデミーフランセ
ーズ小説大賞受賞 第2次世界大戦勃発
 長距離偵察隊の任務に就く
1940年 「人間の大地」全米図書賞受賞
     フランス、ドイツに降伏。動員解除後
     ニューヨークに向かう 
1942年 「戦う操縦士」刊行 11月連合軍北アフ
     リカに上陸開始。 フランス人の和解と
     団結を訴える
1943年 「星の王子さま」刊行 北アフリカに渡
     り偵察飛行隊に復帰2度目の偵察で着陸
     ミスを犯し、予備役にまわされる。
1944年  5月偵察隊復帰7月31日コルシカ島から
     フランス上空への偵察に出撃 消息を
     絶つ


      

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